FAOD In Focus

LC-FAODは、長鎖脂肪酸と呼ばれる特定の脂肪を
うまくエネルギーに変換できない、
遺伝性のまれな病気です。
いくつかのタイプがあり、症状や特徴はそれぞれ少しずつ異なります。まずはご自身のタイプを知ることが、病気への理解を深める第一歩となります。

CPT1(カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ I)欠損症 1,2)

原因

CPT1Aという遺伝子の変異により、
長鎖脂肪酸が細胞内のミトコンドリアに運ばれず、エネルギー源として利用できなくなります。

発症の頻度(推定)

75万人から
200万人に
1人の割合

主な症状

✓生後~18カ月頃にみられる症状
肝臓の機能の障害、低ケトン性低血糖症
(ケトン体が少ない状態で起こる低血糖)

CPT2(カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼⅡ)欠損症 1,2)

原因

CPT2という遺伝子の変異により、
長鎖脂肪酸が細胞内のミトコンドリアに運ばれず、エネルギー源として利用できなくなります。

発症の頻度(推定)

75万人から
200万人に
1人の割合

主な症状

✓新生児・乳児期にみられる症状
低ケトン性低血糖症、心筋のダメージ

✓思春期・青年期にみられる症状
筋肉の細胞が繰り返しダメージを受ける状態

VLCAD(極長鎖アシルCoA脱水素酵素)
欠損症 1,2)

原因

ACADVLという遺伝子の変異により、長鎖脂肪酸が
β酸化と呼ばれる仕組みで適切に分解されず、エネ
ルギー源として利用できなくなります。

発症の頻度(推定)

8万5000人に 1
人の割合

主な症状

✓年齢にかかわらず、全般的にみられる症状
心筋のダメージ

✓幼児期にみられる症状
低ケトン性低血糖症、 高アンモニア血症

✓ 青年期・成人期にみられる症状
筋肉の細胞が繰り返しダメージを受けることで、ミオグロビンという成分が尿に混ざり、腎障害を引き起こすことがあります。

TFP(三頭酵素)欠損症 1,2)

原因

HADHA遺伝子とHADHB遺伝子の両方に変異があることで、脂肪の分解に必要なTFP複合体と呼ばれる仕組みに異常が生じます。その結果、長鎖脂肪酸がβ酸化と呼ばれる過程で適切に分解されず、エネル
ギー源として利用できなくなります。

発症の頻度(推定)

75万人に
1人の割合

主な症状

✓年齢にかかわらず、全般的にみられる症状
重度の神経の障害、網膜の病気(眼の障害)

✓幼児期にみられる症状
LCHAD欠損症と似ていますが、より重症であることが多く、低ケトン性低血糖症や高アンモニア血症がみられます。

LCHAD(長鎖3-ヒドロキシアシルCoA脱水素酵素)欠損症1,2 )

原因

HADHAという遺伝子の変異により、脂肪の分解に
必要な仕組みであるTFP複合体の一部がうまく機能
しなくなります。その結果、長鎖脂肪酸がβ酸化と呼
ばれる過程で適切に分解されず、エネルギー源とし
て利用できなくなります。

発症の頻度(推定)

25万人に
1人の割合

主な症状

✓年齢にかかわらず、全般的にみられる症状
骨格筋の損傷(筋肉の分解を繰り返すかどうかに関係なく起こ
る)、神経の障害、網膜の病気(眼の障害)

✓幼児期にみられる症状
低ケトン性低血糖症、高アンモニア血症

✓青年期・成人期にみられる症状
筋肉の細胞が繰り返しダメージを受けることで、ミオグロビンという成分が尿に混ざり、腎障害を引き起こすことがあります。

  1. Vockley J. Am J Manag Care. 2020;26:S147–S154.
  2. Lindner M, et al. J Inherit Metab Dis.
    2010;33(5):521–526.

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LC-FAODはまれ・・な病気ですが、
あなたのそばには、いつも支えがあります。

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症状を正しく
理解することが大切です。

LC-FAODは、タイプによって、
また同じタイプでも
人によって、
あらわれる症状が異なります。